
2011年、日本は私たちが生涯忘れることができないであろう大災害に直面いたしました。あらゆる観点からみて、失ったものは決して少なくありませんが、未だ傷癒えぬ中で英知を結集し、助け合い、復興へ向けて我が国は少しずつ、しかし確実に前進を続けています。
震災以前より私は常々、激しくグローバル化が進む世界において日本がその存在感を発揮し続けるためには、”日本発・世界初”と胸を張ることができる科学技術の研究開発と、それを応用した産業の創出が不可欠であると考えておりました。「科学技術立国ニッポン」は、資源のない日本が世界にインパクトを与えるための重要かつもっとも効果的なキーワードだと思います。このような状況の中で、無資源国日本が目指すべき道は、さらなる『科学技術創造立国』の推進であると考えます。
そして震災以降、大変な悲しみと人的・物質的な損失を負った中で、今後への教訓として活かすべき道標もいくつか見えてきました。一つ例を挙げるならば、大災害時にライフラインや交通インフラが遮断され、電話がつながらない輻輳状態の中で、インターネットが非常に堅牢だったということです。
このような形で重要なことを発見、再認識するというのは大変に不本意な面もありますが、我々は大切なものを多数失った代わりに、そこから未来へ向けた光を探さねばなりません。私どもで運営する国内最大規模のICT総合イベント『Interop Tokyo 2011』は、まさに震災後の虚脱感と自粛ムードの中で、一時は開催自体の見直しも視野に入れざるを得ない状況でした。しかし、上述のようにその堅牢性から新しい社会インフラとしての可能性を広げたインターネットの最新動向を、今こそ皆様に伝えなければならない、それこそが当社に与えられた使命であるという想いから、テーマを急遽「ICTでつなぐ未来へ~ライフラインとしてのインターネットと向き合う3日間~」に変更し、当初の計画通り開催をいたしました。
当社は今後も、日本が誇る科学技術の振興のためのサポートと、それを産業につなげるための橋渡し役として、イベントを中心としたメディアを駆使してまいります。
それが、微力なれども我々の生活、そして地球全体の幸福に寄与できることを信じ、活動を続けてまいります。
皆様方には今後とも、ご指導、ご鞭撻のほどを、よろしくお願い申し上げます。
株式会社ナノオプト・メディア
代表取締役社長 藤原 洋



































