非常に規模の大きなアメリカ、ヨーロッパに加えてアジアでも開催されており、場所はシンガポール・マリーナベイサンズエキスポ、会期は5月9日から12日でした。
Black Hat Asia会場の様子
Black Hatは、情報セキュリティの研究、開発、トレンドの最新情報が共有されるイベントで、多数の来場者と出展社でにぎわっており、会場内はトレーニングとブリーフィングとビジネスホールに分かれていました。
1.トレーニング(TRAININGS)
5月9日(火)~5月12日(金)
Black Hatのトレーニングは、あらゆるレベルの攻撃的ハッカーと防御的ハッカーを対象に専門家が指導し、技術的なスキルを会得する、まさに実戦力を磨く機会。
2.ブリーフィング(BRIEFINGS)
5月11日(木)~5月12日(金)
Black Hat Briefingsは、最新の情報セキュリティリスクやトレンドについて発表され、それを学ぶことができる場。
3.ビジネスホール(BUSINESS HALL)
5月11日(木)~5月12日(金)
ビジネスホールとは展示会のことで、世界中から集まる出展社のブースが設置されていて、出展は約50社。
ビジネスホールの様子
トレンドはアプリケーションセキュリティで
1.App Sealing(INKA ENTWORKS INC)という会社ではモバイルアプリのシールディングについて紹介していました。
モバイルデバイスやアプリのセキュリティ強化にフォーカスしたブースが多い印象で、全体の中でも5社くらいあったように感じます。
特に金融機関などでモバイルアプリや銀行アプリは多く使われていますから、シンガポールが金融の会社が多いことと関係しているのかもしれません。
2.KnowBe4
多くの情報漏洩は"人的防御層(ヒューマンデフェンス・レイヤー)"によって引き起こされているのは知っていますか?
という看板がありました。
多くの製品は人を狙う攻撃について想定されていないものであるとのことで、こちらの製品は「人的防御」の要素(ヒューマンファイアウォール)も含んだものとなっていました。
同テーマで会場内に設置されているセミナー会場でセミナーも行っていて、シンガポールでの活動に力を入れている様子でした。
マイクロソフトは複数社での出展を行っており、来場者も多く活況でした。またビジネスホールでの展示会ではスポンサーランクがかなり細かくランク分けされており、
最高位はDIAMOND SPONSORSで3社ありました
-Microsoft
-PENTERA
-snyk
ソフトウェア系セキュリティベンダーがほとんどのため、展示の商材を多数設置するといったブースはほとんどなく、ブース内セミナーをメインに実施している企業が多かったです。
UFOキャッチャー等のエンタメ要素でブースへの集客を促してる企業もちらほらありました。
スタンプラリーキャンペーンがあり、特定の企業のブースで、スタンプを集めると景品があたるイベントも開催されていました。(AirPods Pro、Apple Watch SE など)
BlackHatはモバイルアプリがあり、名刺交換システムが備わっています。
来場者バッジをスキャンしてもらうと、スキャンした出展社の担当者情報がアプリに読み込まれるので紙の名刺交換はほとんど必要なかったです。
Black Hat Asia会場アクセス
マリーナベイサンズエキスポはマリーナベイズサンズ内、ショッピングモールの上(2.3.4F)の3階層になっており、ブラックハットの会場は4Fでした。
またマリーナベイサンズエキスポは、マリーナベイサンズ内にありホテルが有名で特徴的な建物の上にはインフィニティプールがあります。
シンガポールは平均気温31.2度位で観光大国ということもあり、そもそも人がかなり多かったです。
屋外も屋内も基本ノーマスクでマスクをしている人を一人も見ず、飲食店などでも、特にコロナ対策はなかったです。
2023年5月19日 尾幡、野村
最後に・・・
※当社が運営するサイバーセキュリティのイベント「Security Days Fall2023」は、2023年10月17日から20日に東京駅KITTE4階にて開催。大阪は10月26日開催。
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弊社社長大嶋による
4月にアメリカで開催された【画像認識AI技術の祭典】Embedded Vision AI Summit
の様子がレポートにてアイスマイリー社へ寄稿されました、ぜひこちらもご覧下さい!
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