今回は、台北国際コンピュータ見本市(COMPUTEX)の現地視察レポートをご覧いただきます。

COMPUTEXはアジア最大規模のICT見本市です。英語で活発な商談や講演も行われており、全体の来場者のうち約4割が海外からの来場と言われている国際的な展示会で、台湾政府も国策として力を入れているイベントの一つです。



場所はTaipei Nangang Exhibition Centor, Hall 1 & 2.で会期は2023年5月30日(火)~6月2日(金)の4日間。同時開催でスタートアップ企業向けのInnoVEX展も開催され、主催者は台北市コンピュータ協会(TCA)です。


台北国際コンピュータ見本市(COMPUTEX)会場の様子


出展約1000社・来場者は47,600人で大変盛り上がっていました。
来場は無料です。

 



場所:Taipei Nangang Exhibition Centor, Hall 1 & 2.
会期:2023年5月30日(火)~6月2日(金)の4日間(9:30~17:30)
同時開催:スタートアップ企業向けのInnoVEX展
主催者:台北市コンピュータ協会(TCA)



会場は以下の10エリアに分かれていました。

ストレージ/Advanced Networking/Smart Retail & Business solutions/Components & Advanced Power Tech/
IoT & 組み込みシステム/International Exhibitors/IoE/Systems & Solutions/Gaming & Metaverseなど

半導体、AIネットワークやエッジ・ゲームコンピューティング・コンシューマ向け・BtoCの向けのものも多くあり、ユーチューバーがいたり、子供の来場者も若干数いました。

展示に関してはGIGABITEが目立っており、



AI/HPCサーバ、グリーンコンピューティングソリューション、ゲーミング用およびクリエイター用製品、5Gの機器など展示し、最新の冷却技術なども発表していました。


四方を高さのある壁で覆っており、中に入らないと見れない形状になっていました。
壁にはサイネージが設置してあり、会場入り口の近くでとても賑わっていました。

ゲーミングPCでASUS・ATEN等もブースが華やかで目立っていました。

キオクシアはセミナーをブースで行っており、



‘‘フラッシュ・ストレージ技術でデジタル世界を加速する‘‘をテーマに
日本の技術者が登壇しており、導線上にも聴講者が溢れていました。

展示会場の外の廊下のようなスペースでブースを作って、
ニュースキャスターが当日の会場の様子を紹介しており、広報活動にも非常に力を入れている印象でした。

キオクシア台湾の山本さんが、COMPUTEXの2日目の様子を紹介した動画の中でインタビューを受けています。
英語ですが、聞き取りやすいので是非ご覧ください。


Award受賞式では
台湾大統領 蔡 英文(さい えいぶん)氏が授与をされておりました。



出展している企業は、全体的に台湾企業が多いのですが、その企業に話を聞くと、

全体の来場者のうち約4割が海外からの来場者(出展社談)で、基本的に1ブースに一人は必ず英語が話せる(もしくは日本語)スタッフがいるとのこと。
日本のイベントに出展したことがあるか聞いてみましたが、大手を除くほとんどの企業が、言語面や、現状ではターゲットを欧米に絞っているといった理由から参加したことがないとのことでした。

 


InnoVEX展とは


コンピューテックスと一緒にInnoVEX展が行われており、日本の企業やスタートアップ企業、そして日本からは自治体も出展していました。
InnoVEX展はスタートアップ向けに費用が安く、活発な活動が行われておりユニークな取り組みです。



InnoVEX内のPiStageにて行われていた日本スタートアップ企業のピッチでは、主催者側で、学術系有識者やベンチャーキャピタルを招待して最前列に配置、スタートアップ企業がピッチ権を購入(かなり安価とか)し、その場でピッチを行うという形で実施されていました。

熊本県の玉名市(TSMCの工場を作っている隣の市です)では、今後地域活性化や雇用を増やすため、
台湾企業の誘致を考えて出展していたそうです。


台北国際コンピュータ見本市(COMPUTEX)基調講演の様子


基調講演は1日1講演が行われており、

今回は、5月29日(月)に台北出身NVIDIAの社長ジェン・スン・フアン氏が約4年ぶりに登壇ということで、オードリー・ターン氏と一緒に、生成AIとGPUをテーマに講演を行いました。
とても人気で台湾政府の人も参加し、当日受付のみで4000人近くの方が集まっていました。

NVIDIAの大容量AIスーパーコンピューター製品の発表やソフトバンクとの連携も発表されました。


台北国際コンピュータ見本市(COMPUTEX)アクセス


会場はTaipei Nangang Exhibition Centor, Hall 1 & 2.で行われ

台北市内から電車20分位で近く分かりやすかったです。

台湾の台北にある空港は成田・羽田空港からおよそ3時間半ほどで着きます。

コロナウィルスの規制はなく、台北市内の電車ではマスクをしている人が多かったです。
会場ではマスクをしてる人が6割位、してない人が4割位という感じでした。

 

※下記動画は1分30秒程で公式ホームページのYoutubeで、COMPUTEX TAIPEI 2023  開幕初日ハイライトが覗ける内容となっていて分かりやすいです。


 

最後に・・・


※当社が運営・主催はJASAのエッジテクノロジーの展示会「Edge Tech+」は、2023年7月27日から28日に大阪・2023年11月15日から17日にパシフィコ横浜で開催。

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