もともとは世界最大級の移動体通信展示会「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」としてスペイン・バルセロナで行われているイベントで、アジアではこの上海での開催が定着しています。
今年はMWC 上海開催10周年の記念の年であり、また約4年ぶりの開催ということで非常に盛り上がっていました。
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ICT関連製品及びサービス、5Gや6Gなどの最新技術の動向に関する展示、講演、そして活発な商談が行われていました。参加している企業の社数は約300社で、全体の来場数は約37000人。
今回は、現地視察レポートをご覧いただきます。
MWC上海のテーマ
今年は、クラウドプラットフォーム、5G、5G-A、6G 、メタバース、デジタルツイン、デジタル仮想、衛星通信、産業5G、産業IoT、スマートシティ、スマート医療、スマート教育,スモールセル(Small Cell)などが主要テーマとなっていました。
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MWC上海・会場の展示の様子
いくつか気になった展示をご紹介したいと思います。
中国テレコム
AIGC(Artificial Intelligence and Graphics Computing)部門を重点的に展示していました。特定の対象の人の声を収集して、関連しているAIGCコンテンツの制作が可能で、AIニュースキャスターやデジタルアナウンサーなどの機能を向上させるような展示をしていました。
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チャイナモバイル
6月27日に、RISC-Vアーキテクチャを採用した自社開発のLTE-Cat.1チップを世界で初めて正式発表しました。
また新しいIoTオペレーティングシステムであるOneOS microkernel operating systemも発表しました。
デジタル技術とスマートデバイスを活用し、ユーザーに新しい競技のインタラクティブ体験を提供するような製品でした。
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ZTE
スマートフォン、タブレット、ARスマートグラス、モバイルインターネット、カーコネクティビティ、産業用インターネットなど、端末製品と革新的な技術を展示していました。
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レノボ
レノボは、投資した12社と共にメタユニバース、ロボット、スマートチップなどを主題とする先端のハードコア技術、最新の製品、およびソリューションを展示していました。
特にメタユニバース展示エリアでは、投資企業がVR/ARヘッドセット、オンライン3Dデジタルスペース、超リアルなバーチャルパーソンなどを展示し、現実世界とデジタル世界の相互作用を演出していました。
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全体の特徴としては、ソリューションとサービスだけではなく端末の展示もあり、展示会で実際にモノを見ることで、より商談が進んだり、理解が深まると感じました。
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スマートフォン、タブレット、VR眼鏡、車なども会場で多く見ることができました。
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ロゴが掲載されているのが“トップスポンサー”
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MWC上海で実際に見かけた便利な技術やシステム
スマート医療
「24時間治療対応」ができるサービスで、医者本人かバーチャルヒューマンが待機しており、便利なシステムです。
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スマートシティ・交通IoT
顔認証で支払いや改札へ入場ができる路線もあります。キャッシュレスでも電車に乗れますし、お財布を忘れても安心!
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自動販売機
こちらは会場にありましたが、現金使用不可で、
自販機は電子決済と“顔決済”になっていました。
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展示会入場システム
展示会入場は、事前登録後、身分証明書と顔認証で入場ができ、入場証発行不要で非常に便利でした。
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こういったシステムはあまりニュースなどでは見かけませんが、現地に行くと、実際に自分で体験できて、日本にもあったら便利だなと思いました。
会場へのアクセス
MWC上海は上海新国際博覧中心(Shanghai New International Expo Centre、SNIEC)で行われ、上海中心部から電車で30分以内に着く好立地な場所にありました。
東京・成田空港から上海までは3-4時間のフライトです。
2023年7月25日 劉
最後に・・・
2023年6月28日~30日、中国・上海市で行われたモバイルワールドコングレス(MWC上海)2023がの現地視察レポートをご覧いただきました。
※当社が運営するインターネットテクノロジーの国内最大級の展示会「Interop」、次回は、2024年6月12日から14日に幕張メッセで開催します。
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